キヤノンは27日、東芝が大規模なリストラの一環として売却を検討している医療機器子会社「東芝メディカルシステムズ」の買収に乗り出す方針を明らかにした。東芝は月内にも入札を行う予定だが、応札の意思を明言したのはキヤノンが初めて。

 この日の決算会見で、田中稔三副社長が「手を挙げている。医療機器事業が大きくなる千載一遇のチャンスだ」と述べ、買収に意欲を示した。他社と連携はせず、単独で応札する方針だ。レントゲン診断に使われる撮影装置や眼底カメラなどを手がけるキヤノンは、医療機器事業を成長分野と位置づけて強化している。

 東芝メディカルの入札には、キヤノンと医療機器やデジタルカメラなどで競合する富士フイルムも関心を寄せている。同社の親会社、富士フイルムホールディングスの助野健児取締役は27日の決算会見で、「当社から話すことはありません」と述べ、応札するかどうか明言を避けた。(伊沢友之)

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