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 鹿児島市で2012年、女性に性的暴行を加えたとして強姦(ごうかん)罪に問われ、福岡高裁宮崎支部の無罪判決が確定した元被告の男性(23)が27日、鹿児島市で記者会見し、「やっと終わった。裁判に縛られず自由になれた」と喜びを語った。

 男性の主任弁護人を務めた伊藤俊介弁護士は「一審の誤りを正し、警鐘を鳴らした」と判決を評価。懲役4年とした一審・鹿児島地裁の判断については「有罪推定をもとに安易な事実認定や証拠評価をした。真実事実の解明を放棄したものだ」と厳しく批判した。

 控訴審判決が信用性に疑義を呈した鹿児島県警のDNA型鑑定については、「鑑定の経過を再現し、信用性を吟味するには不十分で、過去の冤罪(えんざい)の反省が生かされていない」と指摘。「捜査機関は有罪立証に執着している」とも述べ、客観的な証拠にもとづく捜査を徹底するよう求めた。

 福岡高裁宮崎支部は12日の判決で、被害者とされた女性の供述の信用性を否定。男性に逆転無罪を言い渡した。控訴審では、高裁支部が実施した鑑定で女性の体内から男性とは別人のDNAが検出されていた。