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 遺伝性の乳がんなのか。確かめるため、愛媛県に住む40代の女性は2014年初夏、四国がんセンター(松山市)で遺伝子検査を受けた。

 結果は、娘と一緒に聞きに行った。もし女性に遺伝子変異があれば、娘もそれを受け継いだ可能性が50%ある。専門家の説明をそのまま聞かせたいと思った。

 「検査の結果、変異が認められました」。乳腺科医長の大住省三さん(58)から告げられた。乳がんや卵巣がんの発症に関係する「BRCA1」という遺伝子に変異があり、「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)」と確定した。

 覚悟はしていたつもりだった。「2度の乳がんの苦しみを経験した自分なら、きっと耐えられる」とも思っていた。だが、結果を聞くと、「そうですか」と言ったきり、言葉が出なかった。

 親族の病歴などから、遺伝子変異は父親から受け継いだ可能性が高いという。変異があると、乳がんや卵巣がんなどになるリスクが高まる。親族で発症した人は少なかったが、同じ遺伝子変異を持つ人はいるかもしれない。「もう自分だけの病気ではない。大変なことになってしまった」

 自分がみんなを巻き込んでしまったような、申し訳ない気持ちになった。「今この瞬間も、みんな平穏に暮らしているのに……」

 だが、リスクがあるならそれを…

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