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 出所を控えた受刑者の髪形を自由に決めさせないのは人権侵害に当たるなどとして、秋田弁護士会は28日、秋田刑務所(秋田市)に対して改善を求める勧告書を送付したと発表した。

 勧告書によると、懲役2年の実刑判決を受け、2013年9月から同刑務所に服役していた男性受刑者が昨年2月、5月の出所へ向け、同刑務所に「顔などにある生まれつきのあざを隠すため、もみあげを伸ばしたい」などと許可願を出した。

 これに対し同刑務所は「規則でもみあげを伸ばすことができない」などと回答した。受刑者は苦情申し立てをしたが、「容貌(ようぼう)が著しく変化する」などとして認められなかったという。

 法務省は、残りの刑期が3カ月以内の男性受刑者の髪形について、長さ5センチにするなどの「中髪刈り」を参考にした上で適当な長さにそろえるとする基準を設けている。もみあげを伸ばすのは、この基準に抵触すると、同刑務所が判断したとみられる。受刑者は自ら、もみあげを短く切りそろえたという。

 勧告書は「個人の髪形を自由に決める権利は、憲法が保障する、個人の尊厳にかかわる権利として尊重される」などと指摘している。

 同刑務所は「不法、不当な点はなかったと考えている。引き続き被収容者の適切な処遇に務めたい」とコメントした。