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 豪華な馬具が出土した福岡県古賀市の船原(ふなばる)古墳(6世紀末~7世紀初頭)で、遺物埋納坑から見つかった馬具に、国内には例がないガラス装飾付きの辻金具(つじかなぐ)と雲珠(うず)があることがわかった。古賀市教委などが28日、発表した。韓国・新羅時代の古墳に類例があり、国際交流がうかがえるという。

 ガラスは革紐(かわひも)をつなぐ金銅製の辻金具8点と雲珠1点に装着されていた。いずれも直径4・5センチのドーム状で当初は緑色だったとみられる。今は白く変化しているため貝の一種のイモガイ製とみられていたが、九州歴史資料館(福岡県小郡市)が蛍光X線分析法で調べたところ、鉛やケイ素を含む鉛ガラスと判明した。

 市教委によると、馬具にガラス装飾があるのは藤ノ木古墳(奈良県)のくらの取っ手の例があるが、辻金具などでは初めて。韓国慶州にある新羅の王陵、皇南大塚古墳(5世紀ごろ)で同様の装飾が見つかっており、西谷正・九州大名誉教授は「船原の被葬者は相当な地位だったことがわかる。新羅との交流を考える上で議論を呼ぶだろう」と話す。

 船原古墳からはこれまで金銅製の歩揺付飾金具(ほようつきかざりかなぐ)や弓など約200点が出土している。成果は31日に古賀市で開かれるシンポジウムで報告される。(馬郡昭彦)