【動画】部分的に白化した奄美大島沖のサンゴ=興克樹さん撮影
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 鹿児島県・奄美大島に115年ぶりの雪を降らせた寒波で島の沖合のサンゴが部分的に白化したことが、奄美海洋生物研究会(奄美市)の調査で分かった。白化は群体の約1割にとどまり、時間がたてば回復が見込めるという。

 研究会の興克樹会長が、降雪2日後の26日、島北部の奄美市笠利町沖の2カ所で潜水調査で確認した。ミドリイシ科のサンゴ2種類の群体が部分的に白化していた。寒波と大潮が重なり干潮時に海面に出たサンゴが寒風にさらされたのが主な原因だとみている。

 東京大大気海洋研究所の山崎敦子研究員(サンゴ礁地球環境学)によると、白化はサンゴに栄養を与える褐虫藻という藻類が、水温の変化などによるストレスでサンゴの体内から離れることで起きる。今回は「低温による白化とみてまず間違いない」という。

 興会長によると、周辺では2013年1月にも寒波による白化が確認され、その後回復した。「今回も死滅せずに回復するはず。記録的な寒波で心配したが、軽度でよかった」と話す。(外尾誠)