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 保護者と離ればなれになってシリアや北アフリカの紛争地から逃れてくる難民の子どもを支援する一環として、英政府は28日、こうした子どもを英国に受け入れる方針を表明した。今後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などと協議して、適切な受け入れ時期や方法を検討する。

 英国は2020年までに2万人のシリア難民を受け入れる定住プログラムを実施中で、難民の子どもの受け入れは、これに上乗せして行われる。英国まで連れてくるのはあくまで「例外ケース」とし、最終的な受け入れ人数は未定だ。

 国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」の推計では、保護者の同伴なしに欧州にやってきた18歳未満の難民は昨年、少なくとも2万6千人に上った。こうした子どもたちは移動中に人身売買や性的搾取の標的になりやすいとして、英国の野党や慈善団体が、3千人規模で受け入れるよう英政府に求めていた。

 ジェームズ・ブロークンシャー移民担当相は28日に出した声明で、国際開発省が1千万ポンド(約17億円)を上限に新たな財源を設けて、欧州にいる難民の子どもの支援を拡充する方針も明らかにした。(ロンドン=渡辺志帆