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 安倍晋三首相は29日午前の閣僚懇談会で、甘利明前経済再生相の現金授受問題による辞任の経緯を説明した上で「政府全体として進めてきたアベノミクスを継続して取り組んでいく」と述べ、閣僚交代後も経済財政運営に重点を置く考えを示した。複数の閣僚が閣議後会見で明らかにした。

 出席者によると、首相は「甘利大臣から『今回の疑惑について事務所の責任という形で辞任したい。国会の審議を停滞させることは自らの考えとも違う。とにかく一刻の停滞も許されない』との趣旨で辞意があった」と辞任の経緯を説明したという。

 一方、辞任した甘利氏は29日、内閣府の離任式であいさつし、「不祥事で大変なご迷惑をおかけした」と陳謝。「安倍内閣はまだまだ続くし、続けさせなければならない」と訴えた。

 甘利氏の後任となった石原伸晃経済再生相は29日、閣議後会見で「経済政策とTPP(環太平洋経済連携協定)の二つの大きな政策に全身全霊を傾けたい」と抱負を語った。また、「アベノミクスが停滞するのではないかという不安を国民が感じていることはテレビのニュースを見ても明らかだが、そうならないようにしたい」とも述べた。

 一方、新年度予算案の国会審議は日程の見通しが立っていない。野党の反発で衆院予算委員会は29日の趣旨説明を見送った。与党は週明けの2月1日にも実質審議入りをさせたい考えだが、野党は「甘利氏の疑惑解明が先だ」などとして反対している。

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