三重県は、伊勢神宮の内宮と外宮をつなぐ「御幸(みゆき)道路」沿いの石灯籠(どうろう)418基のうち、ぐらつきなどがある32基を2月中旬に撤去する。「5月の伊勢志摩サミットの最中に倒れたら一大事」(担当者)のためだ。

 県によると、石灯籠は高さ約2・5~6メートルの4種。1960年代にかけ関西財界人らが主導した伊勢三宮奉賛献灯会が寄付を募り建てた。64年ごろの同会解散後は、数年に1度の道路占用許可が更新されず不法占拠状態。かつての寄付者の名が彫られるが、今や所有者も管理者も不明だ。

 県は2013年に老朽化で5基ほどを「略式代執行」で撤去。サミットを控えた再調査で揺らすと動くものがあった。各国首脳が通るかもしれない御幸道路で安全や美観のため工事が進む中、追加で撤去することを決め、29日に対象32基に告知文を貼った。

 申し出がなければ2月16日に撤去を始める予定。壊したり捨てたりはできず県有地に置くが、「いつまで保管するかは検討課題」と担当者は話す。(原篤司)