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 競合する会社から機械の設計データを持ち出したなどとして、不正競争防止法違反の罪に問われた包装機械メーカー「アイ・ディ・ケイ」(横浜市鶴見区)に対し、横浜地裁(近藤宏子裁判官)は29日、罰金1400万円(求刑罰金2千万円)の判決を言い渡した。経済産業省によると、企業秘密を侵害したとして法人に罰金刑が科されるのは極めて異例という。

 また地裁は、持ち出しを実行した原野努被告(48)を懲役2年6カ月執行猶予4年と罰金100万円、データを受け取った同社の元営業本部長、南圭一被告(62)を懲役2年執行猶予4年と罰金80万円とするなど、4人に有罪判決を言い渡した。

 判決によると、原野被告は2013年9月、当時勤めていた包装機械メーカー「光洋自動機」(横浜市港北区)から、設計図のファイルデータを不正に持ち出すなどした。原野被告は「アイ・ディ・ケイ」への転職が予定されていたという。

 判決は、盗まれた設計図は「蓄積された技術や多額の投資の成果物」と認定。「技術面の営業秘密保護の重要性に対する認識が高まる中、被害会社の長年の信用や成果を不当に利用した。規範意識の鈍麻は明らかだ」と指摘した。(村上友里)