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 長野県軽井沢町のスキーバス事故で、国土交通省は29日、バスを運行していた「イーエスピー」(東京都羽村市)に対し、貸し切りバス事業許可の取り消し処分を出す方針を固めた。

 同省による事故後の監査では、運転手に詳細な行程を示す「運行指示書」を適切に作成せず、国に届け出た基準運賃を下回る安値での契約が複数あったことが分かった。点呼記録の虚偽記載などもあり、道路運送法に違反する事例が相次いで確認された。

 同省は29日、同社に追加の立ち入りを実施。道路運送法違反による行政処分は、違反ごとに決まった点数を合算して軽重を決めるが、違反の累積が行政処分としては最も重い許可取り消しに相当したという。

 同省は、行政手続法に基づき、2月中にも同社に聴聞の機会を与えて、その内容を踏まえた上で正式に処分する。同社はバス事業から撤退する意向を示していたが、国交省は安全管理体制が極めてずさんだったとして厳しい処分に乗り出すことにした。(中田絢子