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 中国山東省平邑県の石膏(せっこう)鉱山で先月25日に起きた崩落事故で、坑内に閉じ込められて35日ぶりに救出された作業員4人は、生存が確認された後に食料を与えられて救助を待ち、直径80センチの救出用の縦穴から引き上げられた。

 国営新華社通信によると、29日午後9時20分ごろから、深さ220メートルほどの地下坑道まで掘られた縦穴を使って36~58歳の男性作業員を相次いで救出。国営中国中央テレビは救出作業を生中継で伝え、作業員が姿を現すたびに、現場で歓声と拍手が上がった。

 作業員は零下6度の地上に出ると防寒着を着せられ、救急車で病院に搬送された。1人は足を骨折しているが、健康状態は安定しているという。

 事故当時坑内には29人の作業員がおり、先月26日までに11人が救助されて1人の死亡が確認された。その後救助チームがまず直径10センチほどの小さな縦穴を掘り、先月30日に赤外線カメラを使って作業員8人の生存を確認。食料や薬、携帯電話などを与える一方、救出用の縦穴の掘削作業を進めたが、途中で穴が崩れるなど難航していた。

 中国メディアは救出用の縦穴を掘った大がかりな救出作業を「2010年のチリの鉱山落盤事故などに続いて世界で3例目」と大々的に伝えている。(瀋陽=平賀拓哉)