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 5年目に入ったシリア内戦の停戦を目指し、国連が主催する和平協議が29日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で始まった。この日はジャファリ・シリア国連大使をリーダーとするアサド政権側代表団と、デミストゥラ国連シリア担当特使が約2時間にわたって密室で話し合った。サウジアラビアや米欧が支援する主要な反体制勢力も同日、近日中に協議に参加することを正式に表明した。

 複数の関係者によると、この日は話し合いを進める上での細かな手続きの確認に終始。主要反体制勢力が強く要望する①アサド政権軍と同政権を支援するロシア軍の空爆の停止②政権軍による包囲攻撃の解除――の議論はなかったという。

 協議後、記者会見したデミストゥラ氏は「今日は(政権、反体制勢力の)当事者間協議に向けた準備会合だった」と説明。主要反体制勢力が協議参加を表明したことについては「和平(実現)へ向けたよいシグナルだ」と歓迎した。

 一方で、反体制勢力のうち、有力武装組織の「イスラム軍」と「アフラル・シャーム」が当面の協議参加を見送ったため、シリア全土での停戦実現は極めて困難な情勢になっている。(ジュネーブ=春日芳晃

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