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(30日、ノルディックスキーW杯ジャンプ個人第14戦)

 敗れたとはいえ、葛西紀明はどこか納得していた。「1本目、2本目ともいい内容。特に2本目は同じような条件で、差を詰められたからね」。強烈に意識しているのは、W杯で個人総合1位を独走するペテル・プレブツだ。

 2人はともに不利な追い風で飛んだ。追い風による加点も、プレブツの1回目は9・3点、2回目が3・3点に対し、葛西は9・1点、3・8点とほとんど同じだった。その1回目。葛西はトップのプレブツに飛距離にして7メートルの差をつけられた。2回目は3メートル差。「近づけたのは自信になる」とうなずく。

 日本開催のW杯は遠征距離が遠いため欧州のトップ選手に敬遠されがちだが、今回は個人総合10位以内のうち、8人がそろった。「地元で勝ちたい。助走の速度がもう0・5から0・7~8キロ出たら、2、3メートルは稼げる」と葛西。高校時代から出場を続けながら、いまだ一度もない札幌でのW杯優勝。並み居る強豪を向こうに回しての頂点を、心底欲している。(山下弘展)

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