東日本大震災をきっかけに東北復興や地域医療の充実を図るため、今春37年ぶりに医学部が新設される、仙台市の東北薬科大(4月から東北医科薬科大に改称)の入試が1日、始まった。医学部の受験生は仙台と東京の計3会場で22倍の狭き門に挑んだ。

 定員100人の医学部は、2287人が受験した。卒業後に医師不足の東北各県で10年前後働くことを条件に学費が減免される定員55人の「地域枠」を第1志望として出願した人は1600人を超えた。

 岩手県に母方の実家があるという栃木県小山市の私立高校3年の女子生徒(18)は「東北の復興に役立ちたいという思いもあって志望しました」と話した。

 医学部の新設は1979年の琉球大以来。国は医学部設置を長く認可してこなかったが、東日本大震災後に東北地方で1校認めると表明。応募した3団体から東北薬科大を選んだ。(森治文)