大阪府八尾市立中学校の運動会の組み体操で生徒の骨折が相次いだ問題で、市教育委員会は新年度の小中学校の運動会で実施する「ピラミッド」「タワー」の段数を制限する方針を固めた。組み体操の段数制限は、大阪市教委も昨年9月に導入している。

 八尾市教委の事故検証委員会が1日、児童・生徒が四つんばいになって重なるピラミッドの高さを5段まで、肩の上に立って重なるタワーを3段までとする段数制限を提言することを決めた。市教委は提言をもとに組み体操の指針をつくり、今年度中に各校に説明する。

 検証委の座長の伊藤均・教育次長は「ピラミッドやタワーは高いほど危険度が増す。児童・生徒の安全性が最優先であり、段数制限は必要だ」と語った。

 昨年9月、市立中学校の運動会で組み体操の10段ピラミッドが崩れ、1年男子生徒が右腕を骨折したことが判明。市教委が市内の全小中学校について過去10年間の事故状況を調べたところ、組み体操の練習や本番中に36校139人が骨折していたことがわかった。市教委は同10月に検証委を設け、再発防止策を検討していた。(長野佑介)