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■キャンプの素顔

 ヤクルトの新垣にとって、キャンプ初日は「特別な一日」となった。プロ入り後初めて故郷・沖縄で春季キャンプを迎えるからだ。35歳の右腕の投球にも自然と熱が入った。

 初日から投手陣全員がブルペン入り。新垣は黙々と55球を投げ込み、浦添に駆けつけた地元ファンが見守った。「ユニホームを着ての(沖縄)キャンプはプロに入って初めて。沖縄で野球ができるのは幸せです」

 1980年度生まれの「松坂世代」。沖縄水産高から九州共立大を経て、ドラフト自由獲得枠で2003年にダイエー(現ソフトバンク)に入団。最多奪三振のタイトルを獲得した04年から3年連続で2桁勝利したが、けがなどで不振にあえぎ、14年シーズン途中にトレードでヤクルトに移籍した。

 移籍した年は未勝利。昨季は移籍後初勝利を含む3勝(10敗)だったが、14年ぶりのセ・リーグ制覇の輪の中に入れなかった。「去年は1年間投げさせてもらったが、投げてるだけという感じ。今年はすべて勝ちにつながるように、『優勝』という文字も目指していきたい」

 昨年の春季キャンプは、2軍スタートだった。宮崎・西都で過ごしていただけに、ブルペンでは「少し力むところもあった」。「僕自身も、あと何年やれるかわからないですけど、元気な姿を見せられるように頑張っていきたい」。県民の期待を背に、巻き返しを誓うプロ14年目が始まった。(甲斐弘史)

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