【動画】サントリーサンゴリアス真壁伸弥主将がラグビーW杯2019への意気込みを語る=仲川崇撮影
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■サントリーサンゴリアス主将・真壁伸弥インタビュー(下)

 タグラグビーの「サントリーカップ第12回全国小学生選手権」(日本ラグビー協会主催、朝日新聞社など後援、サントリーホールディングス特別協賛)が20、21日、東京・味の素スタジアムで開かれます。大会に協力するトップリーグ・サントリーサンゴリアスの主将で日本代表でも活躍するFW真壁伸弥選手(28)のインタビュー第2回は、あの劇的な一戦のこと。昨年秋のワールドカップ(W杯)、南アフリカ戦の終盤の攻防を振り返ってもらいました。

 ――南アフリカ戦、真壁選手は後半13分から交代でピッチに立ちました。3点差を追う展開で残り1分を切り、ゴール前で相手が反則を犯しました。リーチ主将は、決まれば引き分けに持ち込めるPGではなく、スクラムを選択。トライを奪っての逆転勝利をめざしました。

 「リーチの英断として取り上げられる場面ですね。実は、FWはみんな、スクラムトライを狙えると感じていました。エディ・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が就任して3年半、スクラムを磨いてきて、しかも相手は(一時退場で)1人少なかったので。だから『迷いはなかった』というよりも『いつも通り』との表現がしっくり来る判断でした。僕は相手FWの顔を見ながら『ST(スクラムトライ)、ST!』と叫んでいました。勝負だぞ、と」

 ――しかし、ジョーンズHCの指示は「PG」。選手の感覚とは違いました。

 「ずっと『ゴール前はSTを狙っていけ』と言ってきたのに、なぜ、あの時に限ってPGだったのか……。冷静な人を冷静ではなくさせてしまう舞台が、W杯なのでしょうか」

 ――実際はスクラムを押し込んでバックスに展開し、逆転トライ。選手の判断が当たったわけです。

 「特別なことが起きたのではなく、うまく得点パターンにはまりました。練習や試合で準備を積み重ねてきたから『スクラムでいける』という自信があったんですね。ただ、勝った後は不測の事態が続きました」

 ――というと?

 「次のスコットランド戦まで中3日。周りから『(試合間隔が短くて)日程が厳しい』と心配されても、W杯に向けて中3日の試合を組んできたから、体力的に問題はないと考えていました。でも、南ア戦の勝利によって、興奮して普段通りにリカバリー(体力回復)できなかったり、翌日の練習に影響が出たり、きつかった。あの経験は、新しい日本代表につなげなければなりません」

 ――2019年、日本にW杯がやって来ます。

 「今回のイングランド大会で(豊富な運動量と素早く組織的な攻守で勝負する)日本らしいスタイルを世界に示せた。それを曲げる必要はなく、選手は信念を持って取り組み続けたい。そして、今大会(3勝1敗で1次リーグ敗退)以上の成績を残したいと思います」