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 福岡市は新年度中に、外国から博多港に立ち寄るクルーズ船の入港料などについて船ごとに差をつける方針を固めた。これまで一律に割り引いてきたが、団体客の急増に伴って市内の渋滞が深刻化していることを受けて変更。ツアー客の買い物の時間や場所の調整に応じる船は割り引き、それ以外は通常料金を課す。

 市は外国からのクルーズ船を誘致するため、1トンあたり2・6円の入港料を2010年4月から半額にするなどしてきた。10万トンの船なら、入港料と岸壁使用料の合計が1回あたり50万円減免され、67万円になる。

 ただツアー客の目的地が一部の免税店に偏っているほか、駐車待ちのバスが渋滞の原因に。このため買い物先を分散させたり、滞在時間の重複を避けたりする調整を船会社に要請し、応じる船の料金は減免を続け、応じない船には正規料金を課すことにした。市によると、こうした措置は全国でも珍しいという。

 市は、寄港を望むクルーズ船が増え、入港料に差をつけても観光への影響は少ないとみている。14年に115回だった博多港への寄港数は15年は259回に急増。今年はすでに400回を超す予約が入っている。(土屋亮)