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 大阪府警でまた捜査書類や証拠品のずさんな管理が明らかになった。捜査が放置されて時効を迎えていたのは約4300事件。府内のほとんどの署が関わっていたという。なぜ同様の問題が続くのか。「大阪だけの問題ではない」と指摘する声もある。

 府警のある警察官は10年ほど前、異動したばかりの署で「開かずの箱」を開けたことがある。本来置くべき保管倉庫以外に置かれていて、見ただけでは中身が証拠品かどうかすらわからなかった。

 開けてみると、被害者に返すべき物品などが入っていたという。「順番をつけないと仕事が回らない。急を要する事件に手をつけているうちに忘れられ、時効になった例もあったのではないか」と話す。

 複数の府警幹部によると、押収から半年が経過した証拠品を一括管理する証拠品管理センター(大阪市浪速区)が2012年にできるまでは、署の保管場所が不足していた。

 ある幹部は「本来の場所に置きたくても満杯。署内で空きスペースを探して置き、そのまま異動時に引き継ぎが漏れたものがあったようだ」。別の幹部も「前任者が本来の場所以外に置いていった資料を、改めて確認することはあまりない」と話す。

 今回の問題の発端は羽曳野署だった。12年11月、署の機械室の工事をした際、室内から段ボール箱約40個が見つかり、1997年にあった傷害事件の逮捕状請求書や凶器などが見つかった。事件の被害者からは事件の捜査経過について再三問い合わせが寄せられていたが、「真摯(しんし)に対応せずに放置していた」(府警幹部)という。

 今回の調査では、同様の不適正な管理が府内のほとんどの署で横行していたことがわかった。昭和50年代のものも見つかり、府警は「古いものが多く、誰が関与したかを特定するのは難しい」と説明する。

 府警は証拠品の紛失や捏造(ね…

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