[PR]

 川崎市川崎区で昨年5月、簡易宿泊所2棟が全焼し11人が死亡した火災で、火元となった簡宿「吉田屋」の1階玄関から、ガソリンの成分が検出されていたことが市関係者への取材で分かった。調査した市消防局は、放火だった疑いがあるとみて、近くまとめる報告書に盛り込む方針だ。

 ガソリンの成分が検出された玄関付近は、木造3階建ての建物の中で最も激しく燃えており、火元とみられてきた。これまでのところ、漏電やたばこの不始末といった他の火災の原因は確認されていないという。玄関は夜間も施錠されておらず、自由に出入りできる状態だったという。火災直後、管理人は「炎が玄関内に燃え盛っていた」と証言していた。

 ただ、放火を裏付ける防犯カメラの映像などはなく、神奈川県警は引き続き、失火と放火の両面で捜査を進める。