[PR]

 自民党は2日の総務会で、NHKの2016年度予算案の了承を見送った。職員によるタクシー券不正使用や子会社社員の着服問題など不祥事への対応について説明が不十分だと批判が噴出したためだ。先月29日に続く2度の了承見送りは異例だという。

 この日の総務会にはNHKの籾井勝人会長も出席した。総務会メンバーからは「不祥事に対する責任の所在が不明確」「NHKの組織を精査するべきではないか」「(予算案説明が)今のままでは実態が分からない」との意見が相次いだ。

 報道内容にかかわる質疑もあった。メンバーの一人は「解説委員が無責任な評論家、コメンテーターのような発言をしている」と批判。複数のメンバーによると、籾井氏が「偏った者もいる」と述べる場面もあったという。

 自民党は5日に総務会を開き、予算案について再度協議する。二階俊博総務会長は総務会後の記者会見で、了承見送りの理由について「NHKの説明が十分ではないという認識が総務各位に充満している。国会に責任がある立場なので、議論するのは当たり前だ」と語った。