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 鉄鋼大手の神戸製鋼所は2日、2016年3月期の純損益が200億円の赤字に転落する見込みだと発表した。赤字は3年ぶり。景気減速で建機の販売が減り、中国の関係会社に貸したお金が戻らない恐れがあるとして引当金を積んだことなどが要因という。

 15年10月時点では純損益は200億円の黒字を見込んでいた。下方修正は期初予想を出した15年5月以降で3回目。中国の景気減速の影響で期を追うごとに鉄鋼価格や建機の販売減が想定以上に進んだという。半期ごとの配当を5半期ぶりに見送ることも決めた。

 鉄鋼価格は中国の過剰生産の問題で上昇は期待しにくく、梅原尚人副社長は「厳しい競争にさらされない特殊鋼や自動車用の高級鋼板に極力シフトする」。タイの鉄鋼会社ミルコンと合弁で、同国に自動車部品に使う特殊鋼をつくる工場を設けるとも発表。約241億円を投じて17年5月に生産を始める計画だ。

 2日に出そろった鉄鋼大手4社の15年4~12月決算は全社で減収減益だった。通期の経常損益予想も全社が引き下げている。