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 熊本県警は3日、同県荒尾市の山下慶一郎市長(56)が市議選の当選者全員に鉢植えを贈ったり、自身の市長選直前に神社に日本酒を贈ったりしたとして、山下市長を公職選挙法(寄付の禁止)違反の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、山下市長は昨年4月にあった統一地方選の荒尾市議選で当選した18人全員に、「当選祝い」としてコチョウランの鉢植え(1鉢約2千円)を贈った疑いがある。また、2014年12月にあった市長選前の11月下旬、「新嘗祭(にいなめさい)」が開かれた市内の神社約10カ所に、自身の名前が入ったのし紙付きの日本酒の一升瓶(1本約1800円)を贈った疑いがある。県警は、起訴を求める意見を付けたかについては明らかにしていない。

 山下市長は県職員出身。荒尾市に出向して副市長を務めた後、県の課長を経て14年の市長選で初当選した。これまで記者会見で事実関係を認めた上で「公選法違反に当たるとは思わなかった」と釈明していた。

 公選法では、公職にある者や立候補予定者が有権者に金銭や物品などの寄付をすることを禁じている。(大森浩志郎)