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 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の上村遼太さん(当時13)が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判は、4日も横浜地裁で続いた。弁護側の証人として被告の父親が出廷。「しつけ」として体罰を加えていた経緯を語ったうえ、「息子は気が小さく、弱い」と述べた。

 父親によると、時間を守れなかった時やうそをついた時に、正座をさせて理由を述べさせ、平手でたたいていた。被告がたたかれるのを避けると、顔面を蹴ることもあったという。

 父親から見た被告は「気が小さく、弱い」。母や祖母の荷物を持ったりする優しさもあったという。仲間の間でも、リーダーのような存在ではないと述べた。「私が決めたことをああしろ、こうしろと一方的に言ったので、息子は私に相談しにくかったのかなと思います」と述べた。

 検察側が、飲酒や交友の監督が不十分だったのではないかと指摘すると、「息子を信じていた」と話した。上村さんの遺族は代理人を通じ、「直接遺族に謝りたい」という父親の贖罪(しょくざい)の気持ちについて質問。父親は事件をきっかけに運送会社の職を失ったが、「働いて、できる範囲内で被害を弁償していきたい」と述べた。(室田賢、村上友里)