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 銀河同士が合体して、爆発的に星が誕生している現象を、米ハワイにあるすばる望遠鏡を使って観測に成功したと、広島大学と国立天文台などの研究チームが発表した。同様の現象はこれまでも撮影されているが、地球から比較的近い場所で、これほど大規模な活動を捉えるのは珍しいという。

 広島大宇宙科学センター長の吉田道利教授らは、へびつかい座の方向に3億5千万光年離れた所で合体中だった銀河を、特殊なフィルターをつけて観測。星が誕生する際に噴き出す激しいガスの流れ「銀河風」を詳しく捉えた。風の広がりは30万光年に及ぶ。

 この銀河で星が誕生する頻度は天の川銀河の25倍~80倍と推定されている。ガスの流れを解析すると、爆発的に星が生まれる現象が約8千万年前以降、少なくとも3回起きたことが判明したという。

 吉田教授は「銀河風の複雑な構造が明らかになった」と話し、銀河の進化の解明につながると期待されるという。研究論文は、米天文学会の専門誌に掲載される予定。(清水康志)