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 台湾で6日に始まった春節(旧正月)の連休を地震が襲った。台南市では高層マンションが横倒しになり、夜に入っても明かりのもとで懸命の救助活動が続いた。倒壊の原因は、欠陥工事だったのではないか。そんな疑いが早くも浮上している。

 鉄筋やコンクリートがむき出しになり、がれきの山ができている。倒壊した16階建てのマンションでは6日午後4時ごろ、生存者を救おうと作業が続いていた。

 「中には人が閉じ込められたまま。生きているんだ」。砂ぼこりが舞う中、マスクをした消防隊員が苦しげに説明した。室内にあった家具や曲がったパイプの一部などが窓から飛び出し、倒壊のすさまじさを物語る。

 観光ガイドの史家欣さん(23)は地震発生時に偶然、マンションの脇の路上にいた。「地震は最初は上下に大きく揺れ、その後左右の揺れに変わった。揺れ始めて10秒もたたないうちにマンションが倒れた。最初はゆっくり傾き、建物のバランスが崩れると、一気に倒壊した。バーンという大きな音が響き、目の前が煙で真っ白になり、助けを呼ぶ声が聞こえた」

 約200メートル離れた場所に住む男性(63)は数秒間、横揺れと縦揺れにおびえた後、「バーン」と大きな音を聞いた。あわてて外に出ると、立っているはずのマンションが崩れ落ちていた。

 周囲では、マンションの住民の親族らが、心配そうに救出作業を見守っていた。長男(42)とその妻(30)、孫(6)の救出を待っていた女性(61)は「心配で心配で。あまりにも心が痛い」。別の場所に住む三男の妻からの連絡で倒壊を直後に知った。気絶しそうだったが、パジャマに上着を羽織って自宅を飛び出し、駆けつけた。

 7日には、旧正月を祝って女性の家に家族みんなで集まり、だんらんを楽しむ予定だった。記者に携帯電話に保存した孫の写真を見せ、「私にとてもなついていた。息子はとても親孝行だった。絶対に生きている」と語った。

 長男の妻(42)と12歳と8…

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