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 北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、韓国外交省は7日、日米韓が要請した国連安全保障理事会の緊急会合がニューヨークの現地時間7日午前11時(日本時間8日午前1時)に開かれると明らかにした。(ソウル=東岡徹

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 ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は6日夜(日本時間7日午前)、北朝鮮の弾道ミサイル発射後に声明を発表し、「北朝鮮のミサイルと核開発は、米国の最も緊密な同盟国の安全など我々に対する深刻な脅威だ」と非難した。

 ライス氏は「地域を不安定にする新たな挑発的行為だ」としたうえで、複数の国連安全保障理事会の制裁決議に違反していると批判した。その上で、「米国はこの地域の同盟国の安全保障に責任があり、北朝鮮の挑発行為に対して、米国と同盟国を守るためのいかなる行動も取る」と強調し、日本や韓国の安全を守る決意を示した。

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 ケリー米国務長官は6日夜(日本時間7日午前)、北朝鮮が先月の核実験に続いて長距離弾道ミサイルを発射したことについて声明を発表し、「強い非難」を表明した。その上で「今こそ力強い行動を取る時だ」とし、国際社会が結束して北朝鮮に対してより強い態度で臨むべきだと訴えた。

 ケリー氏は、先月6日に北朝鮮が強行した4度目の核実験に続き、この1カ月間で2度も朝鮮半島や米国などの安全を脅かす挑発的行動を取ったと批判。「日本や韓国などの同盟国を守る鉄の決意を確認する」とした上で、国連安全保障理事会で重大な対応を取るため関係各国と協議をしていく考えを強調した。(ワシントン=奥寺淳)

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 韓国軍と在韓米軍は7日午後、在韓米軍基地に高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」を導入するための米韓公式協議を始めると発表した。THAADは地対空ミサイルで、射程約200キロ。高度150キロでの迎撃が可能。(ソウル)

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 北朝鮮による人工衛星発射と称する事実上の弾道ミサイル発射を受け、中国国営新華社通信は7日、弾道ミサイル技術を使った発射行為を禁じる国連安保理決議に違反するものだとし、「朝鮮半島情勢が負のスパイラルに入る可能性がある」と批判する論評を配信した。強い制裁を求める日米韓と北朝鮮の対立が深まれば、「摩擦や衝突が起きる可能性が著しく高まる」と警告し、関係各国が冷静に対応するよう求めた。(北京=林望)

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 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は7日、大統領府で開いた国家安全保障会議で、北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射について「容認できない挑発行為を敢行した」と非難した。国連安全保障理事会決議にも違反していると指摘し、「安保理で一日も早く強力な制裁措置を講じなければならない」と訴えた。

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 韓国大統領府の趙太庸(チョテヨン)・国家安保室第1次長は7日午前、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に対する韓国政府声明を発表した。

 声明で「体制を維持するために再び犯した極端な挑発行為だ」と非難。「もはや北朝鮮の核開発を放棄させる唯一の道は国連安保理決議を含めた実効的で強力な制裁を出し、自ら核を放棄するようにすることだ」と強調し、韓国政府は今後、「北朝鮮が変化するしかないよう、必要な圧迫を続けていく」と宣言した。(ソウル=東岡徹)

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 韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相は7日、北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射をめぐり、岸田文雄外相とケリー米国務長官と電話で対応を話し合うことを明らかにした。ドイツ・ミュンヘンで今月中旬に開かれる安全保障会議にも出席。それに合わせてケリー氏と会談するという。(ソウル=東岡徹)

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 北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、中国外務省は7日、華春瑩副報道局長名のコメントを発表。発射が国連安保理の決議違反に当たるとの認識を示した上で、「北朝鮮が国際社会の幅広い反対を顧みず、頑として弾道ミサイル技術による発射に踏み切ったことは遺憾である」とした。

 一方、華氏は「北朝鮮による発射と、関係各国の反応に注視している」として日米韓など関係諸国に冷静な対応を求め、対話の早期再開を目指すべきだとした。(北京=林望)

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 北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことを受け、中谷元・防衛相と韓国の韓民求(ハンミング)国防相が7日午後、電話で対応を協議し、緊密に協力していくことを確認した。

 韓国国防省によると、韓氏は北朝鮮に「相当の対価」を支払わせるよう国際社会と協力していく考えを強調した。中谷氏も「到底認めることができない」と批判したという。(ソウル)