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 台湾南部を6日未明に襲った地震で、倒壊した台南市の16階建てマンションのがれきに約120人が閉じ込められている。同市の頼清徳市長が7日に明らかにした。崩壊が激しく、救助が困難な部分にいるとみられ、今後死者数が大きく増える可能性が出ている。

 台南市によると、7日午後11時(日本時間8日午前0時)過ぎ現在でこのマンションでの死者は32人。171人が救出されたが、118人の行方が分かっていない。行方不明者の生存の見込みはかなり厳しい状況だ。頼氏は重機を使ってがれきを取り除きながらの捜索を始める考えを示した。

 マンションは複数の区画に分かれているが、救出された人の中には自室がある区画とは違う場所から見つかったケースもあったという。倒壊の衝撃が激しく、建物の構造自体も確認できないほどになっているという。

 マンションの住民数は当初戸籍に基づいて256人とされていたが、実際の居住実態とは隔たりがあり、市では親族などの連絡に基づいて321人がいたと見ている。ただ、今後増える可能性もある。中央災害即応センターは6日夜時点で住民のほとんどが救出されたとの見方を示しており、情報が混乱した。

 台湾各地から駆け付けた救助隊は夜通しで捜索活動を続け、現場近くでは心配そうに見守る住民の家族らの姿があった。

 台南市や内政部消防署によると、台湾全体では7日夜現在で34人が死亡、516人が負傷。約90人が入院している。(台南=鵜飼啓金順姫