旭化成の浅野敏雄社長(63)が、子会社の旭化成建材の杭打ちデータ偽装問題の責任を取り、社長を辞める意向を固めたことがわかった。消費者や取引先の信頼回復には、トップの経営責任を明確にすることが必要と判断した。後任には、小堀秀毅専務(61)が浮上している。

 昨年10月の偽装発覚時に社内に立ち上げた調査委員会が、週内にも原因や再発防止策をまとめる。その際に、社長交代を含めた経営陣の責任について明らかにする見通し。旭化成は4月に化学品や繊維などの子会社を吸収合併する組織改革に踏み切る予定。それまでに、データ偽装問題に一定の区切りをつけたい考えだ。

 偽装問題をめぐっては、発端となった横浜市の物件で工事した杭が固い地盤に十分届いているか再調査している。元請けなどとの協議も続いている。