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 国連安全保障理事会は7日、北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射を受けて非公開の緊急会合を開き、「安保理決議に対する重大な違反だ」として、強く非難する報道機関向け声明を発表した。米国のパワー国連大使は会合後の記者会見で「北朝鮮の一連の行為は単なる挑発を超えている」と語り、日米韓で実効性のある制裁を目指す考えを強調した。

 議長国ベネズエラの大使が読み上げた声明では、北朝鮮が、弾道ミサイル技術を使った発射を禁じるなどした過去の四つの安保理決議に違反しているとし、「たとえ人工衛星の打ち上げと主張していても、核兵器運搬システムの開発に役立つ発射の実施は重大な違反」と明確に示した。さらに、新たな決議を「迅速に採択する」としている。

 安保理は北朝鮮による年初の核実験を受け、制裁強化を目指した新決議案について協議してきたが、折り合わないまま1カ月以上たった。緊急会合の招集を求めた日米韓の大使らは共同で記者会見に臨み、早期の制裁強化を主張した。

 早期の決議と実効性のある制裁強化には、安保理常任理事国であり、北朝鮮の事実上の後ろ盾である中国の意向が鍵を握る。安保理関係者によると、過去の制裁案と同様に核やミサイル開発に焦点を絞った内容にとどめるか、質的に拡大したものに踏み込むかで意見が割れているという。中国の劉結一・国連大使は会合後、記者団に「決議は緊張緩和と非核化に寄与し、交渉による解決を力づけるものになる」とだけ語った。(ニューヨーク=真鍋弘樹