【動画】事前に希望したお年寄りの家に警察官が詐欺の犯人を装って電話する訓練=山本恭介撮影
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 警察官が詐欺の犯人を装ってお年寄りが住む家に電話をかけ、注意を呼びかける訓練が8日、愛知県警西枇杷島署で始まった。名付けて「だますふり作戦」。県内では初めての試みで、事前に電話があることを知らせていても、だまされる人も。同署は「訓練を通じて、抵抗力を高めてほしい」と呼びかける。

 「ゴホゴホ……。オレオレ、風邪を引いちゃってさ。今、名古屋駅にいるんだけど、会社のかばんなくしちゃって。助けてよ」

 訓練は、同県の清須市防犯協会などに事前に説明し、希望した約300人に順次、電話をかけていく仕組み。この日、名簿を元に、犯人役の署員が高齢者宅に電話していくと、約10世帯のうち、1世帯がだまされた。

 多くの高齢者は途中で電話を切ったり、「息子は海外にいる」と説明したりしていた。清須市の女性(70)は息子だと思い込み、「年金暮らしでお金がないけど、銀行に行けばある」と回答。すぐに署員は「訓練」と明かした。この女性は訓練があることは知っていたが「突然の電話にドキッとしてしまった」。息子の名前を聞いて信じてしまったという。「ニュースで被害は知っていたし、声も少し違うと感じたのに」と振り返った。