【動画】実証実験が進むヤマハの「おもてなしガイド」。成田空港では8つの言語でサービスが提供されている=山本知弘撮影

 駅や商業施設で流れる案内放送が、手元のスマートフォンの画面で文字で読める――。そんな技術を大手楽器メーカーのヤマハ(浜松市)が開発し、各地で実証実験が進んでいる。特殊な放送設備は要らず、アナウンスに「秘密の音」を混ぜるだけ。急増する外国人旅行者や、耳の不自由な人の手助けになる技術として注目を集めている。

 成田空港近くの大型ショッピングセンター、イオンモール成田(千葉県成田市)。日本語や英語でさまざまな館内放送が流れる。

 スマホの画面をタップすると、放送中のアナウンスが英語の文字になって表示された。「免税店情報及び免税手続きの方法につきましては、2階中央免税カウンターへお尋ねください」

 昨年5月、外国人旅行者向けに始まった「おもてなしガイド」の実証実験だ。

 館内放送が文字になるのは、人が認識できない音をアナウンスの音声に潜り込ませているから。専用アプリを入れたスマホがこの音をキャッチし、対応する文字をデータベースから探して表示するしくみだ。イオンモール成田の実験では、中国語や韓国語、タイ語の文字にも変換できる。

 イオンモールマーケティング部の西元聡さんは「各言語を順々に流すと、アナウンスばかりになる。この方法ならお客様のストレスにならず、耳が不自由な方にも便利です」と話す。

 「自動翻訳機と違って、放送を全部聞かせなくてもいい。インターネットを使わないので、既存の放送設備がそのまま使えます」

 ヤマハでこの事業を担当するニ…

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