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 キャスター付きの事務用いすに座って駆け回る2時間耐久レース「いす―1(ワン)グランプリ」。6年前、京都府京田辺市の商店街が街おこしで始めたユニークなレースは、今や12都道府県で開かれるまでに広がった。4月には台湾での開催が決まり、ついに海を渡る。

 スタートの合図とともに、ヘルメットをかぶって事務いすに座る大人たちが一斉に地面を蹴って走り出す。途中で転んだり、キャスターが壊れたりするチームも。発祥の地・京田辺市のキララ商店街で昨年3月にあった6回目のレースも大いに盛り上がった。

 近鉄新田辺駅の東側にある商店街は、最盛期の1980年代には約100店が軒を連ねた。しかし、後継者不足や大型店の進出で70店ほどに。「何かイベントを開けへんか」。7年前、写真店の2代目で商店街事業協同組合理事長の田原剛さん(46)ら商店主が頭をひねっていたとき、奇抜な提案があった。「いすでレースなんて、どやろ?」