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 大阪地検特捜部が摘発した大阪国税局の調査情報漏洩(ろうえい)汚職事件で、加重収賄罪などに問われた元上席国税調査官・平良(たいら)辰夫被告(45)=懲戒免職=の控訴審判決が26日、大阪高裁であった。横田信之裁判長(後藤真理子裁判長代読)は「金銭授受を認めた捜査段階の自白は信用できる」と判断。懲役2年、追徴金120万円とした一審判決を支持し、無罪を主張する被告側の控訴を棄却した。

 高裁は、容疑を認めた捜査段階の供述が一貫していることや取り調べを録画したDVD映像から自白の信用性を認めた昨年4月の大阪地裁判決は正当と判断。被告が取り調べ内容を書いた「被疑者ノート」に現金授受を否定する記述もないと指摘し、弁護側の「映像は取り調べの一部しか記録しておらず、被告が自白の撤回を求めたのに検事が拒んだ」との主張を退けた。

 高裁判決によると、平良被告は西税務署(大阪市)に勤めていた2011年、ホストクラブ運営会社の顧問税理士だった大阪国税局OB・細名高司(たかし)被告(63)=贈賄罪などで公判中=に税務調査の日時を漏らすなどした見返りに現金120万円を受け取った。(阿部峻介)