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 刑法犯の半分を占める窃盗。金沢市内の男性(55)も再犯者だった。男性は2006年ごろに職を失い、うつ病を発症。そのころから万引きを繰り返したという。

 08年11月に窃盗罪で有罪判決を受け、執行猶予期間中に再び万引き事件を起こし、半年後に実刑判決を受けた。服役期間は約2年間。「盗みたい衝動が止められず、気がつくと手が伸びていた」と振り返る。

 出所後の13年2月、ホームセンターで炊飯器を盗み出そうとして警備員に取り押さえられた。警察署で刑事に言われた。「あんた、病気なんじゃないの」。男性は釈放された後、窃盗容疑で書類送検された。帰宅後、男性はインターネットで「クレプトマニア(窃盗症)」という病気を知った。衝動的に窃盗を繰り返してしまう精神疾患の可能性があった。

 男性は病気に詳しい弁護士に相談。任意で捜査を続けていた金沢地検は、治療することを条件に処分を留保。男性は入院治療を経て、不起訴処分となった。男性は定期的に通院を続け、再び事件は起こしていない。「盗む理由はいつも後付け。手に取った瞬間は、何も考えていなかったんです」

 男性の弁護人だった徳田隆裕弁…

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