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 香港の九竜半島側にある繁華街・旺角(モンコック)で9日未明から朝にかけて、暴徒化した数百人の市民と警察が激しく衝突する騒乱が起き、警官襲撃や公務執行妨害の容疑で同日夜までに61人が逮捕され、警官や記者ら120人以上がけがをした。警察は2発の威嚇射撃をした。

 香港では8日が春節(旧正月)の元日にあたっていた。香港メディアによると、同日夜に営業許可のない路上の屋台と取り締まり当局が対立したことがきっかけで、加勢にかけつけた数百人の市民と警察が衝突。一部市民がゴミ箱や石を投げつけ、数カ所に放火。警察は催涙スプレーや放水で鎮圧するなどしたが、騒乱は9日午前8時ごろまで続いた。

 香港政府は暴力行為を非難。周辺の道路を封鎖し、市民に近づかないよう呼びかけている。旺角は、2014年秋に起きた民主化デモの際にも路上占拠が続いた場所。集まった市民の多くは、デモをきっかけにできた、反中国の立場と過激な行動で知られる組織のメンバーだったという。(香港=延与光貞)