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 札幌市豊平区福住2条10丁目の住宅で母娘が殺傷された事件で、道警は9日、殺害された母親の大内真弓さん(52)の死因が脳挫傷だったと発表した。道警は、娘の由布子(ゆうこ)さん(23)の元夫の白川秀一容疑者(30)=由布子さんに対する殺人未遂容疑で指名手配=が車で逃走した可能性があるとみて、同日夕方以降、道内各地で検問を実施して行方を追っている。

 道警によると、司法解剖の結果、真弓さんの頭には鈍器で殴られたような痕が複数あり、骨が折れていた。胸や腕には刃物で刺されたり、切りつけられたりした傷があったという。道警は同日、当時の詳しい状況を調べるため、大内さん宅を現場検証した。

 亡くなった真弓さんは、まじめで優しい人柄で知られていた。自らのフェイスブックには、赤ちゃんを抱く写真を掲載していた。以前、近所に住んでいたという80代女性は、由布子さんの長男(1)が生まれたことを喜ぶ真弓さんの様子をよく覚えているという。

 だが、2014年7月ごろ、うれしそうに孫の話をしていた真弓さんから、由布子さんが白川容疑者から暴力を受けていると打ち明けられたという。「娘が夫から暴力を受けておびえている」。突然、沈んだ表情を浮かべた真弓さんに、返す言葉がなかったという。

 由布子さんは昨年1月に白川容疑者と離婚。その後も子どもの養育や金銭のやりとりをめぐってトラブルとなり、警察に相談や通報をしたこともあったという。

 白川容疑者について、9日夕方までに約20件の目撃情報などが道警に寄せられているという。白川容疑者は身長165センチ、中肉で、金髪がまじった長髪。黒のワゴン車で逃げている可能性があるという。情報提供は札幌豊平署(011・813・0110)へ。(長谷川潤、渡辺朔)