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 自然保護の政策提案や学校ビオトープの普及などに取り組む公益財団法人「日本生態系協会」(東京都)が、墓地の運営に乗り出す。予定地は千葉県長南町の土砂採掘跡地で、墓石の代わりに樹木を植える樹木葬で森の再生につなげる。協会が9日に発表した。

 「死後は自然へかえりたい」という思いの広がりから、都立霊園で同様の墓地の応募倍率は毎年10倍前後に上る。協会は周辺の森を含め約3万7千平方メートルを取得。約9600平方メートルの敷地に個別墓1400区画と合葬墓4区画を設け、「森の墓苑(ぼえん)」と名付ける。

 個別墓は1人65万円から。生前契約の場合、他に保証金や管理料がかかる。地元のコナラやミズキ、ネムノキ、ヤマツツジなどの苗を育てており、利用者が選ぶことができ、協会が維持管理する。土や石がむき出しで雑草が生えていた土地を50年かけてもとの森に戻したいという。

 池谷奉文会長は「英国では先行事例もある。環境保護の今後のモデルになれば」と話す。3月に現地見学会がある。問い合わせは、森の墓苑東京事務所(0120・901・580)へ。(佐藤実千秋)