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■キャンプの素顔

 オリックスが宮崎市清武町で行う春季キャンプは、今回が2年目。さらに今年からは、1、2軍が隣同士の球場で練習を行っている。宮崎市内のキャンプといえば、巨人とソフトバンクのイメージが強い。宮崎にオリックスあり――。その知名度を上げるための仕掛けがある。

 「この帽子、いいよね」。キャンプ初日、あるコーチがつぶやいた。指をさしたのは、帽子にあしらわれた宮崎を代表する花の一つ、ブーゲンビリアだ。期間限定で、選手やスタッフが着用している。

 「キャンプを行うからには、地元に愛されなければならない」。湊通夫・球団専務は語る。まずは地元の人たちに喜んでもらい、他の観光客への波及効果を広げることで、人気の定着を図る。そういえば記者も、偶然入った宮崎市内の郷土料理屋で「ソフトバンクもいいけど、明日はオリックスに行ってみよう」と話している団体を見かけた。

 効果は少しずつ表れ始めている。

 ブーゲンビリア入りの帽子が広まり、それを喜んだ宮崎ブーゲンビリア空港から6日、本物の花が球団に寄贈された。花は現在、「Bs Girls」などがイベントで使う球場脇のステージ横などに飾られている。球場正面玄関では、地元名産の日向夏が出迎えてくれる。ファンからは「ここは、雰囲気が明るい」との声も聞かれる。

 宮崎市観光協会の矢野翔太さん(28)によると、オリックスがやって来たことで、宮崎市は三つの球団がキャンプを張る全国唯一の自治体となった。とはいえ、ソフトバンクと巨人と比べると、認知度はまだまだ。だからこそ、様々な試みができるという一面もある。矢野さんは「来場者数が増えることで、宮崎がどんな場所なのかを知ってほしい」。球団と地元は、相思相愛だ。(井上翔太

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