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 高リスク金融商品に投資して多額の損失を出したとして、宗教法人の高野山真言宗(和歌山県高野町)と総本山金剛峯寺などは10日、前執行部の幹部2人に約8億7564万円の損害賠償を求めて和歌山地裁に提訴した、と発表した。

 訴えられたのは、同宗の執行部にあたる内局の責任者だった前宗務総長(73)と前財務部長(63)。訴状によると、2人は2007~12年の間、適切な資産運用管理を求めた内規などに反し、リスクが高いといわれる仕組み債などの金融商品を購入。約4億391万円の損失を出したのを始め、業務実績の不明確なコンサルタントへの支出約4億円などで同宗の資産に損害を与えたとしている。

 前宗務総長は取材に対し、「提訴は誠に不本意な内容で残念だ。言い分は裁判で粛々と主張していきたい」と話し、争う姿勢を示している。(中田和宏)