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 長野県軽井沢町で大型バスが道路脇に転落し、乗客・乗員15人が死亡した事故で、乗客の遺族会「スキーバス転落事件被害者遺族の会」が結成され、遺族らが10日、長野県庁で記者会見した。遺族同士が思いを共有して精神的な回復を助け合い、国土交通省への申し入れやバス会社側の刑事責任追及に向けた活動にも取り組むという。

 発起人は首都大学東京2年の田原寛さん(当時19)の父義則さん(50)=大阪府吹田市。1月に結成された弁護団を通して遺族に呼びかけ、7日に東京都内で会合を開いて結成を決めた。現段階では13人の乗客の遺族全員は参加しておらず、今後参加を呼びかけていくという。

 義則さんは会見で、「いま一番知りたいことは事故の事実」と語った。バス会社側に損害賠償を求める考えを示し、「いくら謝られても家族は戻ってこない。その償いをしてもらいたい。遺族一丸となって戦っていきたい」と話した。

 今後は、慰霊が終わるまで事故現場を保存するよう国交省に申し入れる▽同省の「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」に対し遺族にヒアリングするよう申し入れる▽バス会社側の法的責任の追及――などの活動を予定している。3月20日に2回目の会合を開くという。