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 川崎市で上村遼太さんが殺害された事件で、殺人などの罪に問われた少年(19)への判決を受けて、上村さんの両親が発表したコメントの全文は以下の通り。

     ◇

【母親】

 意見陳述でお話ししたとおり、私たちの望みは遼太が戻ってきてくれることです。

 どのような判決でも、遼太が戻ってくるわけではないので、被告人に対しても、判決に対しても、今は考えることはできません。

 公判を傍聴したことで、あらためて遼太がどのように亡くなったのかを知り、河川敷の様子が報道されると、どうしても遼太が亡くなるまでの姿を思い浮かべてしまいます。

 やっと家に帰ってこられた遼太が、今も河川敷で苦しんでいるのではないかと考えてしまい、とても苦しくなります。

 多くの方に支えられて、裁判に参加することができ、特に捜査員の方々、事件直後から支援くださった県警の被害者支援室の方々、担当検察官をはじめとする検察庁の方々に感謝申し上げます。

 まだ二人の被告人の公判が残っておりますので、引き続き公判に臨んでいきます。

【父親】

 本日、遼太の命を奪った犯人に判決が出ました。犯人に対する刑は、9年以上13年以下の不定期刑でした。受け入れなければいけないのでしょうが、私は、どうしても納得することはできません。

 遼太の命が、一人の命が奪われているのです。それも目を背けたくなるような残虐なやり方でした。犯人に対する刑は軽すぎると思います。少年なら、残虐な方法で人の命を奪っても、しばらくすれば社会に戻って来られると宣言しているようなものです。遼太の命が軽く扱われているようで、遼太がかわいそうでなりません。

 犯人に共感性が欠如しているとかありましたが、18年の人生で形づくられた人格です。9年から13年の教育で更生できるのでしょうか。凶悪犯罪については、少年法は必要がないのではないでしょうか。

 犯人は反省をしているとのことでしたが、私にはそのようには思えません。今回の公判中、犯人は一度も私たちを見ることはありませんでした。結局、一度も目を合わせることなく終わりました。犯人の親も同じです。いまだに謝罪しようという意思すら感じられません。自分の子がしたことの責任を取る気のない親に、子を更生させることができるのか、たいへん疑問です。