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 アインシュタインの宿題は解けるのか――。米研究チームが初観測したと発表した重力波は世界の研究者が観測を目指してきた。現れる変化はごくわずかで、これまでとらえることができなかった。予言から100年の節目にもたらされた「吉報」。宇宙の謎に迫る新たな一歩となる会見が開かれた。

 日本時間の12日午前0時半から始まった米国の研究チームの会見では、研究者が一人ずつ交代で登場し成果を発表した。説明を終えるたびに、聴衆から拍手が起きた。ルイジアナ州立大のガブリエル・ゴンザレス教授は「13億光年先から届いたシグナルをとらえたのです」と語り、音に変換したシグナルを会場で披露した。

 報道陣とともに会見のネット中継を学内で見た大阪市立大の神田展行教授は「本当なら重力波の検出だけでなく、人類が初めてブラックホールを観測したことになり、インパクトは大きい。発表が正しいかどうかはゆっくり論文を読まないとわからないが、信号がニセモノである確率は非常に低いと思う」と話した。

 日本では昨秋、岐阜県・神岡鉱山に観測装置「KAGRA(かぐら)」が完成したばかり。KAGRAの本格観測は2017年度からの予定で、米国が先行する可能性は織り込み済みだった。

 100年前に存在を予言したアインシュタインは、小さすぎて直接の観測がきわめて困難だと考えていたという。この「最後の宿題」をとらえるために造られたのが、米国のLIGO(ライゴ)やKAGRAなどの重力波望遠鏡と呼ばれる装置だ。

 長いパイプをL字形に配置する構造は共通だ。レーザー光をそれぞれの方向に放ち、反射で戻ってきたところを合わせて明暗を見る。重力波で空間がひずめば、この光に変化が現れる。

 LIGOはパイプの長さが4キ…

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