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 11日のシドニー外国為替市場で、円を買ってドルを売る動きが一段と強まり、円相場は一時1ドル=112円半ばまで値上がりした。2014年11月以来、約1年3カ月ぶりの円高ドル安水準。

 世界経済の先行きへの懸念は根強く、投資家の間で比較的安全な資産とされる円を買う動きが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が10日の議会証言で、「景気回復が期待通りでなければ、利上げペースを緩やかにするのが適切だ」と述べたことも、円買いドル売りを加速させた。

 シドニー市場に先立つ10日のニューヨーク外国為替市場は円相場が一時1ドル=113円10銭に急伸した。午後5時(日本時間11日午前7時)時点の円相場は、前日の同じ時刻に比べ1円82銭円高ドル安となる1ドル=113円29~39銭。

 10日のニューヨーク商業取引所では原油先物相場が5営業日連続で下落した。国際的な指標の「米国産WTI原油」の先物価格は、前日比0・49ドル安い1バレル=27・45ドルと約3週間ぶりの安値水準で取引を終えた。原油安に歯止めがかからないことも投資家の心理を悪化させ、円買いを誘っている。(ニューヨーク=畑中徹)