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 「私はすでにたくさんの時間と労力を、社会問題の解決のために捧げている。あなた自身は社会を良くするために何かしていますか? 私は知りたい」。俳優ジョージ・クルーニーは、まっすぐ前をみつめて険しい表情で語りかけました。

 ジョージの主演映画で、ベルリン国際映画祭のオープニングを飾った「ヘイル、シーザー!」の公式会見での出来事です。

 それまでジョージはユーモアを交えて、各国の記者たちの質問に答えていました。そのジョージの表情を厳しくさせたのが、ある女性記者の「難民問題や戦争について、あなたは俳優として何をすべきか」という問いでした。女性記者が「私は難民キャンプを支援する活動をしています」と答えると、ジョージの表情が少し和らぎました。

 やりとりに耳を傾けていたジョエル・コーエン監督は、「昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)をとった『ディーパンの闘い』はすばらしかった。スリランカの内戦で国を追われた人の物語ですよね」と話しました。コーエン兄弟は昨年のカンヌ国際映画祭で審査員長をつとめています。ただしコーエン監督は「『社会的な立場にある人間は、こうあるべきだ』という考えは疑問に思う」とも付け加えました。

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