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 100年前にアインシュタインが存在を予言した「重力波」。初めて観測したとする米研究チームの発表は、長年の物理学の課題に答える歴史的な成果となりそうだ。岐阜県・神岡鉱山で重力波観測に取り組む梶田隆章・東京大宇宙線研究所長も12日会見し、「我々もうれしく思う。祝福したい」と賛辞を送った。

 米研究チームが初観測したとの発表は、日本時間の12日未明にもたらされた。研究チームによると、重力波を観測したのは昨年9月14日。約5年に及んだ改良工事を終えて性能を高めた観測装置を本格稼働させる4日前の「試験中」のことだった。2カ所の観測装置でほぼ同時に検出された波形は、予測される重力波の特徴にぴったり一致した。

 研究リーダーの一人、デービッド・レイツェ博士は記者会見で「数カ月かけて注意深く点検を重ねた」と結果に万全を期したことを強調した。観測は物理学の長年の悲願。「月面着陸に成功したようなものだ」と胸を張った。

 重力波は二つのブラックホールの合体で生じたとみられる。ブラックホールの合体が直接観測されたのも初めてという。データ分析は106日間の観測のうち1カ月分しか済んでおらず、残りのデータの分析にも期待がかかる。

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