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■絵本作家・あまんきみこさん

 私の作品はファンタジーが特徴だと言われることが多いのですが、素地は、幼い頃の体験にあるのかもしれません。

 生まれは旧満州。一人っ子で体が弱くて、何度も死にかけ、学校も休みがちでした。お布団で過ごすしかなかったから、本はたくさん読みました。両親や祖父母、親戚のおばさんらに、民話や寓話(ぐうわ)などをたくさん聞かせてもらいもしました。そんな環境だったので、窓から空を眺めながら、空想でお話を作るのが好きでした。

 14歳で大阪に引き揚げました。母は乳がんを患い、私の行く末を案じたため、私は19歳で婚約しました。その翌日に母は亡くなりました。

 悲しい別れでした。でも若い時に、命に限りがあることや人の大切さを肌で学んだような気がします。

 すぐに夫の転勤で東京へ。2人の子どものお母さんになりました。

 でも、若かったから、どうしていいか分からなくて。子どものけんかの仲裁に入ったら、最後は「お母さんが一番悪い~」なんて二人から責められたり。子どもが言うこと聞かなくて、「もういい。お母さん出て行くから」と言って家を飛び出したのに、5歳の長男は泣きもしないで家で遊んでいたり……。

 若かったから、子どもと一緒に…

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