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 上野動物園(東京都台東区)は12日、交配の準備を進めていたジャイアントパンダについて、今季の繁殖を断念したと発表した。雌のシンシン(10歳)の排卵が終わったとみられ、雄のリーリー(同)と交尾して妊娠する可能性がなくなったためだ。

 リーリーは13日から一般来場者への公開を再開する。シンシンは健康診断をしたうえで、数日後に再開する予定。

 園は4日から、2頭を柵越しに近づけるなどして発情を促してきた。シンシンの尿に含まれる性ホルモン値は5日ごろに最も高くなったが、数値は過去の発情時の半分以下。頻繁に鳴き合うなど発情が強まる傾向が確認されず、人工授精も成功確率が低いと判断して見送った。

 その後、シンシンの状態を確認するため、10日に採血したところ、排卵が終わったことを示す性ホルモンが検出されたという。ジャイアントパンダの排卵は年1回が基本で、渡部浩文副園長は「今年こそ、と期待していただけに残念」と話した。(松沢憲司)