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 内戦が続くシリアのアサド大統領は11日、首都ダマスカスでAFP通信と会見し、米欧やサウジアラビア、トルコなどが支援する主要反体制派の武装組織は、過激派組織「イスラム国」(IS)やアルカイダ系「ヌスラ戦線」と「違いがない」とし、政権は引き続きこれらの勢力と「対決する」と断言した。

 シリア内戦をめぐっては、米ロ両国やサウジなど関係十数カ国が同日、ドイツ・ミュンヘンで開いた会合で「1週間後の停戦を目指す」ことで合意。だが、当事者のアサド氏が反体制派への攻撃続行を明言したことで、その実現は極めて困難になった。国連は中断した和平協議を25日に再開させたい意向だが、その先行きも不透明になった。

 AFP通信が12日に報じた会見内容によると、アサド氏はシリア全土における統治の回復を「達成すべき目標」とし、「いかなる地域もあきらめることは考えられない」と強調。隣接するトルコ、ヨルダン、イラクから反体制派諸勢力や過激派組織への補給路を分断できれば、「1年以内に可能」との見通しを示した。

 その一方で、反体制派を支援するトルコとサウジが地上部隊派遣などの軍事介入に踏み切る可能性を「除外できない」とし、介入があれば「我々は対抗措置を取る」と警告した。(イスタンブール=春日芳晃